光文社の採用選考について詳しくまとめました【出版社の採用選考集】

光文社の採用情報・事業内容についてサクッとまとめてみた

本記事でわかること
  1. 光文社の事業内容について
  2. 光文社の採用選考について
本記事について
本記事を書いている僕は都内の出版社で働いています。 出版業界の採用活動を行っていた経験をありのままに記事にしているので、興味のある方はぜひご覧ください。

この記事を書いている私は新卒の就活生だった頃に光文社の採用試験を受けて、最終面接で落ちた経験があります。

今は異なる出版社に勤めている僕ですが、光文社の採用試験は楽しかった記憶があります。

そこで、その最終面接までの採用選考フローを解説したいと思います。

本記事は出版社の僕が就活した経験を元に書いていますが、もっと情報が欲しい方は無料で利用できる就活ノートがおすすめです。


おすすめポイント
  1. 通過した過去のESが見れます
  2. 選考情報や試験問題が見れます

就活ノートには先輩のリアルな就活エピソード系コラムがあって、特に『コネ0の僕がテレビ局の内定を貰うまで』が面白いです。

同じマスコミ系の就活コラムということもあり選考の雰囲気も似ているので、出版社志望の就活生にはぜひ読んでほしいコラムです。

長くなりましたが、次から実際に僕が経験した光文社の選考について話していきたいと思います。

光文社の事業内容・特徴

光文社の事業内容・特徴

私がなぜ光文社の採用を受けようと思ったかというと単純にファッションが好きだったからでした。

たぶん光文社を受けている人は、僕と同様にファッション誌志望が多いんじゃないかなと勝手に想像してます。

光文社はJJ・CLASSY.・VERY・STORYと女性誌のイメージが強いですよね。

なので、出版社の中でもファッション誌を作っている会社をメインで受験していました。

でも、ファッション誌を扱っていて定期採用を行っている出版社って意外に少ないんですよね。。。

大手三社はもちろん、あとは光文社・主婦と生活社・日之出出版とかくらいしか採用をしてくれなかった記憶があります。

出版社を受験する人の中でもファッション誌を志望する学生が多いと思いますが、マジで新卒採用だと狭き門です。

余談ですが、基本的に出版業界は中途採用がメインなので転職だと選択肢はもっと広がります。

光文社の刊行物

光文社の刊行物

女性誌 女性自身
JJ
bis
CLASSY.
VERY
STORY / 美ST
HERS
Mart
男性誌 Gainer(休刊)
週刊誌 FLASH
文芸誌 小説宝石
ジャーロ
書籍 光文社文庫
知恵の森文庫
光文社古典新訳文庫
カッパ・ブックス
カッパ・ノベルス
BOOK WITH YOU
光文社新書

光文社の採用情報

光文社の採用情報

光文社の採用試験について解説していこうかなと思います。

それでは順番に解説していきますね。

光文社:書類選考

光文社のエントリーシートの内容は下記の通り。

ESの質問内容
  1. 出版社とくに光文社を志望する理由
  2. 志望職種および部署名
  3. 上記の職種・部署を志望する理由
  4. これからの出版社が取り組むべき新しいビジネスについて提案してください。
  5. 会社や仕事に何を求めますか
  6. これまでにした最も大きな挑戦とそこから学んだこと
  7. あなたの長所と短所を教えてください
  8. 好きな雑誌および愛読書とその理由
  9. 当社発行の雑誌記事および書籍で印象に残っているものをひとつずつ挙げてください
  10. 学生時代に加入した部活動、サークルなど
  11. 最近関心を持っていること
  12. 当社以外の受験先
ESの質問内容
  1. あなたのキャッチコピーを30字以内で考えてください
  2. 光文社のセールスコピーを30字以内で考えてください
  3. 学生時代に最も「アツくなった」エピソードを書いてください
  4. 学生時代にもっとも「怒った」出来事を書いてください
  5. あなたの人生にもっとも影響を与えた本と、その理由を書いてください
  6. 最近1か月以内に読んだ本、雑誌(記事)、映画で印象深かったものを2つ書いてください
  7. あなたの弱点を教えてください
  8. 最近最も気になったニュースと、その理由を書いてください

光文社のエントリーシートは大手三社に比べると量はそこまで多くないのです。

しかし、エントリーシートで課される作文が抽象的で少しキツかった記憶があります。

僕が受けた当時のお題は「私が光文社でやりたいこと(1,200文字)」でした。

この課題作文に関しては2019年度の採用試験でも課されたみたいで「出版社の使命(600字)」が課題作文だったようですね。

少し採用試験についてアドバイス

抽象的なお題で作文を書けと言われても、どういう風に書いたらいいのかわからないと思います。

実際に私もその一人でした。

作文なんて学生の頃は書いてもいなかったし、どういう風に書けばいいのかわからなかったです。

でも、結論としては自分の体験・経験から考えることから始めましょう。

実際に私が書いた内容としては下記の通り。

実例
いま振り返ると、本の魅力を初めて知ったのは「ドラベース~ドラえもん超野球外伝~」という漫画を読んだことがきっかけでした。

小学生の頃、私は外で遊ぶことはせず、ひたすら家に引きこもっていました。そんな運動嫌いの私を変えてくれたのは本でした。

ただ野球を描くのではなく「ひみつ道具が使える野球」というドラえもんならではの方法で野球の楽しさを伝えてくれました。

それがきっかけで少年野球を始めることになり運動が苦手だったにも関わらず、主人公と同じくらい上手になりたいと練習に明け暮れたことを覚えています。

これが初めて本の「知らない楽しみ」を伝えるという魅力を感じた経験でした。(略)
  • STEP.1
    経験(自分を変えた本との出会い)
  • STEP.2
    本の魅力を実感
  • STEP.3
    本の魅力を伝えたい
  • STEP.4
    光文社でやりたいこと

上記のように自分の経験から「光文社でやりたいこと」に繋がるように作文を書きました。

このように抽象的なお題が出たとしても、出版社の作文は自分の経験から考え始めることが大切です。

地に足のついた作文の方がやはり温度感のある文章が書けますし、自然と文字に熱が込もります。

そのあなたの熱量を必ず人事の人は感じ取ってくれますよ。

具体的な作文の書き方は下記で解説していますのでぜひご覧ください。

【出版社の作文対策】予定稿を準備して対策するべき【作文例アリ】【作文対策】実例から学ぶ出版社の作文対策まとめ!

光文社:筆記試験

光文社の採用選考での筆記試験について話していこうかと思います。

筆記試験の内容は下記の通り。

一般常識・英語
  1. 時事問題90分で現代文風の問題から英語など。
  2. 安倍晋三から小池百合子への暑中見舞い
  3. いくつかの写真から1つ選択してキャプションをつける

応募者が300名くらいのうち筆記試験までで大体200名くらいに絞られていた気がします。

ここら辺はうろ覚えですので、マスコミ就職読本でご確認ください。。。

筆記試験の内容について、他の出版社さんと大きく違う点はファッション関連の問題が多かったという点です。

やはり女性誌が有名なこともあってファッションに関連する問題が多いのも納得でした。

難易度はというと、ファッションが好きという人であれば特に難しい問題はなかった記憶がありますね。

例えば、ハイブランド・ラグジュアリーブランド名とロゴを選んで一致させる問題であったり、ミモレ丈とか流行っていたアイテムの名称であったりを聞かれた記憶があります。

あとはファッションではないですが、いくつかのイラストの中から1つ選んでそれにキャプションをつけるといったクリエイティブ問題も出ましたね。

体感では集英社の筆記試験と難易度は同じくらいだったかな、という感じです。

作文
  1. 「漢数字の一が付く四字熟語をタイトルに入れる」(1,200文字:60分)
  2. 「喧嘩」(1,200文字:60分)

筆記試験ではクリエイティブ作文が出題されます。

予定稿を準備してキーワードを無理やりぶち込む方法で対策すればOKです。

出版社の筆記試験対策については下記の記事をどうぞ。

【出版社の筆記試験】一般常識は5~6割、SPIは6割でOK【解説】知っておくべき出版社の筆記試験対策【SPI・一般常識問題の対策まとめ】

光文社:1次面接

副編集長、副部長、現場レベルの社員4人との個別面接になります。

面接の質問内容は下記の通り。

作文
  1. あなたの理想の女性は
  2. 今日のファッションポイントは
  3. 出版社がこれから取り組むべきビジネスについて
  4. 光文社新書について
  5. 出版社を目指したきっかけ

※面接は「あなたらしい服装で」と指定されるので服装について聞かれることが多いかもしれません。

筆記試験を突破すると面接ですが、光文社の採用フローで最も疲れたのは面接でしたね。

なぜなら、1次面接から2回も面接を受けさせられるからです。

実際に光文社の面接前に渡された紙(左:最終面接時、右:1~2次面接時)

実際に渡された紙なんですが、2会場で面接を受けていただきます。

と書かれていますよね。。。

1日に同じ会社の面接を2回受けた経験のない僕はすごいテンパった記憶があります。

やっぱり面接前って言いたいことをまとめたり、想定質問の練習をしたりしてガチガチに武装して面接にいくじゃないですか。

1回の面接でさえすごく気合を入れるのに、それが1日に2回もだなんて、、、と思っていた記憶があります。

でも1日に2回も面接があったことで、逆に自分の素が出しやすかったかなと思っていますね。

1次面接から2回も面接を行ってくれる会社ってあまりないと思いますし、光文社は採用にすごく力を入れている印象が強かったですね。

時間は30分くらいで、面接官4人の個人面接を2回行うという形式でした。

※3つの部屋があってそのうちの2つの部屋に入って面接が行われました。

繰り返しになりますが、光文社は筆記試験でも面接でもファッション関連の話がちょくちょく出てきます。なので、出版している女性誌についてはある程度目を通すことは必要です。

光文社:2次面接

1次面接の面接官は比較的若い社員の人がいたりもしました。

2次面接も同様で1次面接より上の部長、編集長クラスの面接官がいました。

面接内容は下記の通り。

作文
  1. 今気になる人を3人挙げてください
  2. JJ誌面の改善点を教えてください
  3. 読書量は?
  4. この後どこに行くか
  5. 自分の内面で嫌いなところは
  6. ファッション雑誌は読むか
  7. 最近読んだ書籍の中で面白かったものは
  8. 体力に自信があるか

光文社:最終面接

最終面接では1日に3回面接が行われます。

面接内容は下記の通り。

作文
  1. 筆記試験の作文について
  2. デジタル部門に配属されたら何をやりたい

光文社の最終面接は社長・役員などが出てきて7対1くらいの面接になるので圧巻です。

僕はその雰囲気に飲まれてしまって頭が真っ白になってしまいました。

1日に面接が3回あるので、そのあとの面接で挽回しようと思うものの最初の面接で波に乗れなかったこともあって、それ以上傷を広げまいと守りに入ってしまったことが後悔としてありますね。

最終面接はボロボロ過ぎて記憶があまりありません笑

聞かれた内容に関して答えてはいるのものの、突っ込まれたくないから当たり障りのない回答をしてしまうといった悪循環に陥ったことだけは覚えています。

面接は正解のないものだと思います。

確かに志望動機、自己PRと最低限のことは対策するべきではありますが、出版社の人間は得てしてこだわりが強い人が多いです。

でも、いま出版業界に入ってみて感じることは「類は友を呼ぶ」というように出版社の人間ってどこか変な人が多いです。

そんな変人たちに自分の素が出るこだわりをぶつけてみましょう。

それが趣味でも考え方でもどんな形でもいいと思います。そのあなたの変なところに必ず食いついてくるはずです。

最終面接で落ちるって相当メンタルにきますし、当時の僕は少し病みそうでした。

だからこそ、出版社を受ける人には攻めの気持ちを持ってほしいなと思います。

まとめ

実際に僕が書いた光文社のエントリーシートです。少し恥ずかしいのでボカシています。

作文
  1. 課題作文は自分の経験をもとに書くべし
  2. 筆記試験はファッション関連について押さえておくべし
  3. 面接は1~2次は2回実施、最終面接は3回実施
  4. 面接は正解がないからこそ素で臨もう

上記の通りでして、光文社の採用試験は最終面接で落ちてしまった僕ですが光文社の採用試験を受けて感じたのは受験者にガッツリと向き合ってくれる会社だということです。

採用側があなたのことを知りたいと思ってくれているのだから、それに胸を借りて自分の素を出していきましょう。

最後になりますが、出版社に就職する際の第一歩はエントリーシートの攻略からです。

出版社のエントリーシートは癖があるものが多いので、特別な経験をしている人しか書けないと考えるのは間違いです。

落ちないエントリーシートは誰にでも書くことができます。

【出版社ES】書き方は経験を語るだけ【通過ESを例に解説します】【出版社ES】落ちないエントリーシートの書き方とは?参考例から基本的な書き方を総まとめ!

出版社への就職に興味がある人は上記をどうぞ。

出版社の採用について僕の経験を書きました。

必ずしも就職に成功するわけではありませんが、出版社への就職についてのノウハウを限りなく網羅しています。

もっと情報が欲しい方は無料で利用できる就活ノートがおすすめです。


おすすめポイント
  1. 通過した過去のESが見れます
  2. 選考情報や試験問題が見れます

以上、今回は光文社の採用情報と事業内容についてサクッと解説しました。

光文社は中途採用も行っていたりするので、光文社に転職を考えている人はこちらをどうぞ。

出版社に転職成功した時の志望動機・自己PRをテンプレ化しました【出版社転職ガイド】

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