【出版社転職ガイド】出版社の営業に転職するには?求人選びのポイント

こんにちは、たまです。

現在、私は出版社に勤めている現役の出版人です。

本記事では、下記の内容を解説したいと思います。

  • 出版社の営業は主に2つに分かれる
  • 出版社の営業に転職は難しくないけど、今後がキツイ
  • メディアが強い出版社の営業の求人がおすすめ
  • 出版社の営業職への転職を成功させるポイントと見分け方
[jin_icon_check color=”#e9546b” size=”18px”] 記事を書こうと思った経緯
先日、出版社の営業職への転職の相談を受ける機会があり、それについて思ったことを書いていこうかと思ったというわけです。

出版社というと一般的なイメージの通り編集が花形の職種です。

というのも、コンテンツを生み出すという大事な役割を担っているからですね。

しかし、個人的には編集職よりも営業職が出版社では1番大事な役割を担っていると思っています。

ということで、出版社における営業について軽く触れていきつつも、個人的に出版社の営業職に転職する際に気を付けるべきポイントについて業界人目線で語っていきますね。

出版社の営業は主に2つに分かれる

出版社の営業は主に2つに分かれる

簡単にいうと出版社の営業は下記の2つに大きく分かれます。

  1. 書店営業
  2. 広告営業

ある程度イメージができると思いますが、それぞれについて解説していきます。

①:書店での販促などを行う「書店営業」

自社の本を書店に置いて、その書店での陳列の方法であったり、書店でのキャンペーンなどコンテンツの魅力を引き出すために書店と協力して売り上げを伸ばしていく仕事がメインです。

本の魅力や流行を見極めつつ、どう本を売るかという本の実売に大きく関わる仕事になります。

例えば、光文社文庫と乃木坂46がコラボした「乃木坂文庫」が最近だとパワーあるなぁと感じますね。

とはいえ、この販促キャンペーンは個人の営業マンがどうこうして実現できる規模ではないかもしれませんが笑

ちなみに僕の会社の場合は別会社が書店営業をまとめて行う体制なので、基本的には書店営業の方とは関わる機会がありません。

なので、次に紹介する 広告営業 のことをメインに本記事は書いていきたいと思います。

②:雑誌などの広告収入を得る「広告営業」

雑誌などの本には広告枠というものがあります。

例えば、ファッション誌を読んでいるといろいろなアパレルブランドの商品や広告を目にすることがあると思います。

これはクライアントがその紙媒体の広告枠を買い取って載せているのです。

そうしたクライアントに対して広告枠の掲載企業を探していくのが広告営業の仕事になります。

出版する雑誌などの本がどんな層に読まれていて、どのような反響を得られるのかを説明しつつも、クライアントに気持ちよく広告を出稿してもらうことが仕事になります。

そして、この広告収入は出版社のビジネスモデルを支えてきた大切な部分になります。

ぶっちゃけ雑誌や書籍の実売を上げるよりも大きく会社の売り上げに響いてきます。

出版社の営業に転職は難しくないけど、今後がキツイ

出版社の営業に転職は難しくないけど、今後がキツイ

出版社は就職することが難しいというイメージがあると思いますが、それはクリエイティブ職の編集職の場合です。

一般的に出版社とはいえ、営業職自体は他の業界と比べてもそこまで難しくないと思います。

しかし、書店営業職の場合は出版業界特有の業務になるので、経験者が優遇されやすいかなとは思います。

そして、出版社の営業に転職することは難しくはありませんが、今後がキツイです。

なぜなら、単純に出版業界が冷え込んでいるからですね。

原因としては、本が売れないことよりも出版業界のビジネスモデルだった広告収入が減っているからです。

これはクライアントの立場になったと考えるとわかりやすいと思います。

例えば、本を買った人にしかリーチできない紙媒体に広告を出すのと、広告を当てたいユーザーを細かくターゲティングができて、さらにより多くのユーザーにリーチできるWEB。

どちらに広告を出稿した方がいいかは一目瞭然かと思います。

「じゃあ、出版社に転職するのってリスクしかないんじゃないの?」と思われる人もいるかと思うんですが、あるポイントを押さえて転職活動を行うと問題はないかなと思います。

WEBメディアが強い出版社の営業の求人がおすすめ

WEBメディアが強い出版社の営業の求人がおすすめ

結論から言うと、出版社の営業を目指すならWEBメディアが強い出版社の求人がおすすめです。

なぜなら、もはや紙媒体をメインとした営業はクライアントは予算を割いてくれないからです。

つまり、紙媒体だけでの営業しかできない出版社はジリ貧になっていくというわけです。

実際に紙媒体のみの提案力しかない営業担当はブランディングができている雑誌以外だと受注までいくのはなかなか難しいです。

収益化に特化したアフィリエイトサイトを大手の小学館でさえ作っている現状を考えてもこれは間違いないと思います。

興味のある人は「小学館 ウォーターサーバー」で調べてみましょう。

小学館のアフィリエイトサイトがポストセブンのサブドメインで運営されています。

少し業界の闇をお話しすると、酷い出版社だと交渉部数を偽って広告提案したりします。

簡単に説明すると、雑誌に広告を掲載する単価というのは発行部数などで変わるのですが、なんとか広告費を引っ張ろうとして、その部数(交渉部数)を偽ります。

具体的には、5万部刷りますと言って、実際に市場に流すのは1万部といった感じです。

「発行部数なんて調べればわかるはずじゃないの?」と思われる方もいるかと思いますが、第三者の運営する協会に加盟している出版社しか発行部数を知ることはできません。

つまり、加盟していない出版社の発行部数は言ったもん勝ちなのです。

すいません、話が脱線しました。話を戻したいと思います。

そもそも、メディアに力を入れるということは紙媒体のみでは繋がらなかった企業とのビジネスチャンスを得るという意味でも重要な意味を持っています。

なので、メディアを疎かにしている出版社はWEB周りでの広告提案のノウハウも自社に蓄積していないので、今後淘汰されていくと思います。

繰り返しになりますが、WEBメディアに力を入れていない出版社はマジで将来性がないのでおすすめできません。

こういった出版業界の現状からも「WEBメディアが強い」or「WEBメディアに力を入れている」出版社の営業を目指すことをおすすめします

それか紙の媒体に拘らないのであれば、デジタルパブリッシャーと呼ばれるようなWEBメディアを運営している会社の営業職を志望するのも良いかと思います。

ちなみにWEB関係のスキルに自信がなくても問題ないです。

出版社の営業職への転職を成功させるポイント

出版社の営業職への転職を成功させるポイントと見分け方

ここまで読んでもらった人は、出版社の営業職に少し興味が出てきた方だと思うので、出版社の営業に転職するためのポイントについて触れたいと思います。

繰り返しになりますが、会社選びを成功させるポイントは「WEBメディアが強い」or「WEBメディアに力を入れている」出版社の営業を目指すことです。

簡単に見分ける方法として、応募を考えている出版社のコンテンツについて検索をしてみて実際に志望先のサイトが検索上位に来ていたらメディア運営に力を入れていると判断して問題ないと思います。

これはSEO(検索エンジン最適化)というWEBマーケティングのノウハウが会社にあることを間接的に示すことになるからです。

参考に「化粧水 おすすめ」でGoogleで調べると小学館の運営する「美的.com」が検索結果の1ページ目にあるはずです。

その他に、よく言われがちな出版社を目指す人が備えておくべき資質を書いておきます。

  • コミュニケーション能力
  • 状況対応力
  • 臨機応変
  • 要点をまとめる力
  • 市場の流行りを感じ取るアンテナ感度

ぶっちゃけ、こういうのってただの理想に過ぎないので、全部持っていなくてもいいと思います笑

正直、出版社ってコミュニケーション能力高い人そんなに多くないです笑
良い意味でも悪い意味でも個性が強くてクセのある人が多いですから。

なので、運勢占いくらいの感覚で、何個か当てはまってたらラッキーくらいに捉えちゃって問題ないかと思います。

気になる人はミイダスとかで適正診断してみても面白いかもしれません。
ミイダスなら 無料 で適正検査を受けることができますよ。
モチベーションを高めるために使うもよし、自分に足りていない部分を見つけ出すために利用するもよしです。

無料なものでも賢く使っちゃいましょう。

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出版社の将来性はWEBメディアが握っています

出版社の営業職への転職のポイントはメディアが強いかどうかです

出版社への転職を成功させるには会社が将来性のある領域の事業に注力しているかがカギでもあります。

出版社の場合、具体的にはWEBメディアに力を入れているかどうかがわかりやすいかなと思います。

本記事をまとめます。

  • 出版社の営業は広告営業か書店営業の2つがある
  • 出版社の営業への転職は難しくない
  • メディアが強い出版社の求人がおすすめ
  • メディアの良し悪しを見分けるポイントは検索結果を見てみよう

実際に紙からWEBへの転換が遅れてしまった例としてアルバイト求人誌の「an」があります。

[jin_icon_info color=”#e9546b” size=”18px”] アルバイト求人情報「an」が終了 52年の歴史に幕、紙からWebへの転換遅れで

「an」のように出版社の中にも紙のこだわりを捨てきれず、潰れていった会社も数多くあります。

志望先について自分で調べて判断するのもいいですし、面接時にメディア事業部があるのか聞いてみるのもいいと思います。

もし職種に関係なく出版社に転職を考えている人が本記事を読んでいるのであれば、僕なりの考えではありますが応募する会社の将来性について判断する基準を見つけてもらえたらいいなと思います。

最後に僕が出版社に転職した際に使っていたおすすめのサイトをご紹介します。

特化している求人サイト(マスメディアンが特におすすめ)と大手もついでに登録しておくくらいで問題ないです。

[box04 title=”おすすめの転職サイト”] [/box04]

というわけで、今回は以上になります。

出版社の就職や転職が気になる方は下記も参考にどうぞ。

[jin_icon_check_circle color=”#e9546b” size=”18px”] 出版社に強い転職サイト・転職エージェント3選【ぶっちゃけ大差なし】

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